AIで浮世絵を実写風に変換する方法!ChatGPTのプロンプトと生成例を紹介

この記事では、ChatGPTの画像生成機能(GPT-Image-2)を使って、浮世絵を実写風に変換する方法を紹介します。元になる浮世絵の雰囲気を残しながら、人物や背景を実写風に変換するプロンプトと生成例を紹介します。

ChatGPTの無料プランでも画像生成は試せますが、あっという間に利用上限に達して生成できなくなります。たくさん生成したい場合は、時間を空けるか、有料プラン(Plusプラン以上)の利用を検討しましょう。この記事ではChatGPT Plusプランを使用しています。

浮世絵の画像は、パブリックドメインの絵画作品を公開しているシカゴ美術館のサイトからダウンロードしています。

『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』葛飾北斎

葛飾北斎の『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』を実写化してみます。ChatGPTのプロンプトの入力画面で参照画像として以下の浮世絵の画像をアップロードします。

『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』葛飾北斎

そして、以下のプロンプトを入力して生成します。

この浮世絵の実写画像を生成。 
構図や人物の位置は維持する。
浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。
写真として自然な表現。
『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』葛飾北斎

「この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。」と入力します。
念のため最後に作品名を入力しています。ChatGPTは画像生成の際に検索もしてくれるので、参照画像の浮世絵を検索して、より詳しい情報を理解してもらう方が正確な実写画像を生成してくれるという想定です。

以下のリアルな実写風の画像が生成されました!

『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』葛飾北斎 AIによって実写化した写真

大波の迫力がしっかり出ていますね!浮世絵の平面的な波の表現を、現実の荒れた海として再構成して、かなりダイナミックな仕上がりです。奥に見える富士山もきちんと残っていて、元作品の構図を活かした実写化になっています。

ただ、波の形は少し絵画的で、完全な写真というよりは「実写映画風の絵」に近い印象もあります。現在のChatGPTの画像生成機能のバージョン(GPT-Image-2)は塗りが強くギラギラしすぎる傾向があるので、ちょっとくどい感じもしますね。次のバージョンに期待ですね。

続けて、他の浮世絵もどんどん写真に変換していきます。

『東海道五拾三次之内 日本橋 行列振出』歌川 広重

『東海道五拾三次之内 日本橋 行列振出』歌川 広重
『東海道五拾三次之内 日本橋 行列振出』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『東海道五拾三次之内 日本橋 行列振出』歌川 広重

人が多いにぎやかな場面ですが、江戸時代の街並みや行列の雰囲気をうまく実写化してくれました。
橋の上の人々、建物、遠景の空気感がまとまっていて、昔の日本橋を映画のワンシーンのように見せてくれます。かわいい子犬もいて微笑ましいです。

『東海道五拾三次 狂歌入東海道 浜松』歌川 広重

『東海道五拾三次 狂歌入東海道 浜松』歌川 広重
『東海道五拾三次 狂歌入東海道 浜松』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『東海道五拾三次 狂歌入東海道 浜松』歌川 広重

旅人たちが集まる素朴な風景が、自然な実写風に変換されています。
浮世絵のあたたかい雰囲気を残しつつ、空や地面、人物の衣装に現実感が加わって、江戸時代の旅の途中を撮影したような旅情感のある印象になりました。派手さはありませんが、生活感や旅情が出ていて、個人的にはかなり好きな仕上がりです。

『東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪』歌川 広重

『東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪』歌川 広重
『東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪』歌川 広重

かなり正確に実写化してくれました!個人的にはとても気に入っています。
元の浮世絵は幻想的な作品ですが、実写化してもその静かな空気感が残っていて、雪道を歩く人々の寒さまで伝わってくるようです。

『曽我物語図会 虎御前・祐成』歌川 広重

『曽我物語図会 虎御前・祐成』歌川 広重
『曽我物語図会 虎御前・祐成』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『曽我物語図会 虎御前・祐成』歌川 広重

かなり実写らしくなっていますが、馬に乗っている男の振り返る動きまでは完全には再現できませんでした。
とはいえ、時代劇の一場面として見ると十分に雰囲気があります。

『東都両国 回向院境内相撲之図』歌川 広重

『東都両国 回向院境内相撲之図』歌川 広重
『東都両国 回向院境内相撲之図』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『東都両国 回向院境内相撲之図』歌川 広重

相撲会場の熱気が伝わる実写風画像になっています。
土俵のまわりに集まる観客や、江戸時代の見世物としての相撲のにぎわいがよく出ていますね。
群衆が多い場面はAI生成だと破綻しやすいのですが、全体としてはかなり自然にまとまっています。昔の両国の空気を想像できる面白い仕上がりです。

『浮世美人寄花 みなみ山さき内元浦 八重桜』鈴木 春信

『浮世美人寄花 みなみ山さき内元浦 八重桜』鈴木 春信
『浮世美人寄花 みなみ山さき内元浦 八重桜』鈴木 春信 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『浮世美人寄花 みなみ山さき内元浦 八重桜』鈴木 春信

美人画らしいやわらかい雰囲気が、実写風でもきれいに残っています。
着物の質感や人物の立ち姿が自然で、浮世絵の上品さを写真風に置き換えたような印象です。
美人画は顔立ちを現実的にしすぎると元の雰囲気が失われやすいですが、今回は浮世絵らしい優雅さと実写感のバランスが取れています。

『三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛』東洲斎写楽

『三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛』東洲斎写楽
『三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛』東洲斎写楽 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛』東洲斎写楽

写楽らしい強烈な表情とポーズが、かなり迫力のある実写風画像になっています。
歌舞伎役者の見得のような緊張感があり、現代の舞台写真や映画ポスターのようにも見えますね。

『名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣』歌川 広重

『名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣』歌川 広重
『名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣』歌川 広重

窓辺にいる猫がとてもかわいいですね!
外の景色を眺めているような構図が、実写風になることでより日常のワンシーンのように感じられます。室内の静かな雰囲気と、遠くに広がる風景の対比も印象的です。猫の存在があることで、ただの風景画ではなく、少し物語を感じるあたたかい画像になっていますね。

残念ながら、この浮世絵の趣旨でもある、遠くに見える町詣の様子はうまく再現できず、草原に埋もれてしまいました。

『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』歌川 広重

『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』歌川 広重
『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』歌川 広重

雨の表現が入ると、一気にドラマチックになり、橋を急いで渡る人々や、激しい夕立の空気感はしっかり伝わってきます。
ただ、人物がイラストっぽく、完全な写真というよりは「実写風のアート」に近い仕上がりです。

『名所江戸百景 する賀てふ(ちょう)』歌川 広重

『名所江戸百景 する賀てふ(ちょう)』歌川 広重
『名所江戸百景 する賀てふ(ちょう)』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『名所江戸百景 する賀てふ(ちょう)』歌川 広重

江戸の街並みと遠くに見える富士山の構図が、実写風でもきれいに成立しています。
通りの奥行きが出ることで、遠近感がよりリアルに感じられますね。
街を歩く人々や建物の雰囲気も自然で「昔はこんなふうに富士山が見えたのかな」と思わせる面白さがあります。

『義経一代記之内 九回 五条の橋に牛若丸武蔵坊弁慶を伏す』歌川 広重

『義経一代記之内 九回 五条の橋に牛若丸武蔵坊弁慶を伏す』歌川 広重
『義経一代記之内 九回 五条の橋に牛若丸武蔵坊弁慶を伏す』歌川 広重 AIによって実写化した写真
この浮世絵の実写画像を生成。 構図や人物の位置は維持する。浮世絵の細部の描写まで完全理解し実写化する。写真として自然な表現。
『義経一代記之内 九回 五条の橋に牛若丸武蔵坊弁慶を伏す』歌川 広重

牛若丸と弁慶の対決シーンは、実写化すると時代劇らしい迫力が出ますが、衣服やポーズなどの再現がかなり難しく、イラスト風になりがちで、6回ほど生成してようやくこのレベルのものができました。アクション性の高い浮世絵は、何度も生成するか、プロンプトを調整するとさらに良くなりそうです。

まとめ

今回いろいろな浮世絵を実写風に変換してみて、作品によって得意・不得意がかなり分かれると感じました。
風景画や街並み、雪景色のような作品は比較的自然に実写化しやすいです。一方で、人物のポーズが大きく誇張されている作品や、雨・波・アクションのような動きの強い作品は、少しイラストっぽさが残ったり、人体の表現が崩れやすい印象でした。

とはいえ、浮世絵の構図や雰囲気をもとに、実写映画のワンシーンのような画像を作れるのはかなり面白いです!
プロンプトを少しずつ調整すれば、さらに自然で完成度の高い実写化もできそうですね。

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